ホンダ、次世代スーパースポーツ「NSXコンセプト」を世界初披露

2012年1月10日 12:09

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NSXコンセプト(画像:ホンダ)

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  • ILXコンセプト(画像:ホンダ)
  • RDXプロトタイプ(画像:ホンダ)

 ホンダの米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター(本社:カリフォルニア州)は9日(現地時間)、米国ミシガン州デトロイトで開催中の2012年北米国際自動車ショーにて、次世代のスーパースポーツを形にした「NSXコンセプト」を世界初披露した。同時に、新型コンパクトラグジュアリーセダンの「ILXコンセプト」、および二代目となる新型「RDX」のプロトタイプも披露した。

 NSXコンセプトは、軽量なボディに次世代V型6気筒 VTEC直噴エンジンをミッドシップレイアウトで配置し、走りと燃費性能を両立した高効率・高出力のハイブリッドシステム「Sport Hybrid SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」を搭載した新しい価値を提案するスーパースポーツモデル。

 新開発したSport Hybrid SH-AWDは、エンジンと高効率モーターを内蔵したデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせ、前輪の左右を独立した2つのモーターで駆動する電動式の四輪駆動システムを搭載したハイブリッドシステム。

 ホンダ独創のトルク自在制御システムにより、左右のトルクを独立的に制御することができ、クルマの旋回に必要な力を自ら生み出し、革新的なオン・ザ・レール感覚のコーナリングが可能となった。この駆動システムにより、スーパースポーツならではの加速感とドライバーとマシンの一体化による走る喜びを体感することができるとともに、優れた環境・燃費性能も実現している。

 NSXコンセプトをベースとしたスーパースポーツは、米国で開発と生産を予定しており、3年以内に同国内で発売を予定し、順次グローバル展開を目指していく。

 また、 ILXコンセプトは、若者層に向けたAcuraブランドのエントリーモデルとして新たにラインアップするスポーティーな小型セダンのデザインスタディーモデル。パワートレインは、2.0Lおよび2.4L 4気筒ガソリンエンジンと、Acuraでは初めてとなる1.5Lハイブリッドエンジンの3タイプを採用している。ILXコンセプトをベースとした市販モデルは米国インディアナ工場で生産し、2012年春の発売を予定している。

 二代目となる新型RDXは、従来モデルよりもホイールベースやトレッドを広げ、フォーマルで品格漂うデザインと、ゆったりとしたキャビンや荷室を両立させた、小型CUV(クロスオーバー・ユーティリティー・ビークル)。パワートレインは従来の2.3L 4気筒DOHC i-VTECターボエンジンから3.5L V型6気筒ガソリンエンジンに切り替え、ラグジュアリーCUVにふさわしい重厚感、走行性能、そして燃費性能を備えたモデルに生まれ変わる。新型RDXは米国オハイオ州で生産し、2012年春の発売を予定している。

 Acuraは、各モデルのラインアップ構成を見直しながら、北米を開発や生産の拠点として、今後3年間で全モデルを一新し、北米と中国でのブランド強化に加え、2013年以降、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、ロシア、ウクライナなどに、Acuraブランドの展開を拡大していく方針。

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