丸紅、カザフスタンの製油所近代化プロジェクト第3フェーズ案件を中国企業と共同受注

2012年1月4日 18:58

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アティラウ製油所所在地(画像:丸紅)

アティラウ製油所所在地(画像:丸紅)[写真拡大]

 丸紅は、中国石化集団煉化工程公司(以下、SINOPEC Engineering社)及びKazStroyService社(カザフスタン)のコンソーシアムにて、カザフスタン国営石油会社KazMunayGas社傘下企業のアティラウ製油所における近代化プロジェクト第3フェーズ案件のプラント設計・調達・建設(EPC)契約を、約17億ドル(約1300億円)で受注したと、2011年12月30日付けで発表した。

 契約先のアティラウ製油所は、原油処理量約10万バーレル/日 規模のカザフスタン国内最大の製油所。今回の第3フェーズでは流動接触分解装置(FCC・Fluid Catalytic Cracker)を中心とする主要プロセスユニットを導入することにより、欧州基準に適した環境負荷の低い石油製品の増産に寄与する。また、同プロジェクトはカザフスタン共和国の『国家発展計画』に組み込まれており、同案件履行を通じて同国の経済的発展、および当該地域への日本技術の更なる普及が期待される。

 コンソーシアム・パートナーであるSINOPEC Engineering社は中国最大級の石油精製、石油化学会社である中国石油化工集団公司(SINOPEC)の傘下の中核エンジニアリング会社で、中国国内の多数の製油所・石油化学プラントのEPC案件の受注実績を有している。近年は海外においてもEPC案件の受注を重ねており、急成長を遂げている。丸紅は2010年7月13日に同社と戦略的包括協力契約を締結し、中国国外でのEPC案件受注に向けて協力体制を築いており、今後も一層の互恵的な協力関係をもって海外プロジェクトの共同受注を目指していく方針。

 丸紅は2001年に同製油所の近代化プロジェクトの第1フェーズの受注を筆頭に、カザフスタンにおけるエネルギー、石油化学、インフラなどの分野でのEPC案件、投融資案件からの豊富な実績が高く評価されており、今後もカザフスタン共和国において長期的かつ持続的なビジネス展開を進めていくという。

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