相鉄HD、相鉄ローゼン株式の20%を丸紅へ譲渡 食品スーパー事業の提携強化

2011年12月22日 21:51

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 相鉄ホールディングスは22日、同社の子会社である相鉄ローゼンおよび2008年より業務提携関係にある丸紅が、本日、相鉄HDが保有する相鉄ローゼン株式の20%を丸紅へ譲渡するとともに、相鉄HD、相鉄ローゼン及び丸紅の3社間で新たな資本・業務提携契約を締結したと発表した。丸紅の株式取得額は30億円。

 相鉄ローゼンは、食料品を中心に、衣料品・家庭用品を扱うスーパーマーケットチェーンとして、相鉄線沿線を中心とした神奈川・東京エリアにおいて事業基盤を形成している。2008年には、食品スーパー事業に強いネットワークと優れたノウハウを持つ丸紅と業務提携した。しかし、世界経済悪化に起因する消費者の生活防衛意識の強まりや食品スーパー市場の競争激化等、相鉄ローゼンを取り巻く環境は大変厳しい状況となっていた。

 このような状況の中、相鉄HD、相鉄ローゼン及び丸紅は、既存の業務提携の枠を超えて、今まで以上に連携強化を図りつつ、相鉄ローゼンの経営改善を早急に実施していくことを検討してきたが、今回、食品スーパー事業の強化を志向する相鉄HD及び相鉄ローゼンのニーズと、食品流通分野を重点分野と位置づけ同分野の更なる強化を志向する丸紅とのニーズが合致したため、資本・業務提携を実施することになった。

 今後、「小売業に精通した人材を丸紅から相鉄ローゼンに派遣」、「食品スーパー事業に強いネットワークを持つ丸紅、丸紅子会社及び関連子会社が取り扱う商品の供給を相鉄ローゼンに対し提案」、「相鉄HD、相鉄ローゼン及び丸紅それぞれが保有する経営資源及びノウハウを有効に活用することにより、相鉄ローゼンの競争力の強化及び効率化を推進」などの業務提携を実施していく。
 
 

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