【銘柄診断】東海カーボンは震災の影響が一巡する来期に期待、もみ離れを伺う

2011年12月19日 19:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東海カーボン <5310> は震災を機に3月15日に312円まで売り込まれたが、その後の回復は鈍く、震災前の水準を回復することなくもみ合い場面に終始している。

  石巻工場が震災により操業停止が続いているため、今2011年12月期は営業利益102億円と前年同期比3%減少にとどまる見通し。震災、タイの洪水などが影響するためだが、営業利益の第3四半期までの進捗率は84%に達しており、最終的には増益確保の可能性もありそう。

  石巻工場は年内生産再開が予定されているほか。太陽電池向け等方性黒鉛などのファインカーボンが好調をキープ、震災の影響もなくなることから来2012年12月期は20%程度の増益に転じる見通しだ。

  今12月期ベースでは株価は居心地のいい水準ではあるが、来期の増益見通し発表へ向け次第に来期の増益を評価する流れに変わっていく方向が予想される。新春相場ではもみ合い離れへの発展が期待できそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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