【銘柄診断】ニコンはタイの洪水からの修復が進む、悪材料の織り込みは終える

2011年12月16日 14:57

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ニコン <7731> は6月22日に年初来高値2033円を示現するなど、輸出関連株の中でも強さが際立つ銘柄である。その後買い直しの動きに10月11日に1956円の戻り高値を示現したが、タイの洪水による影響が懸念されたため上値への買いが控えられる結果になった。

  事実タイの洪水による被害や円高進行を映し今2012年3月期の営業利益は従来の860億円から670億円(前期540億5200万円)に引き下げられた。

  営業利益は中間決算で611億7300万円を確保しているだけに、後半についてはやっと黒字という程度の読みをしている。

  その後タイ洪水の影響で生産を停止しているアユタヤ県ロジャナ工業団地のデジタル一眼レフカメラと交換レンズ製造の子会社で、11月26日に排水が完了したと発表した。工場の製造設備などの復旧を進め、2012年1月に一部操業再開を目指す。

  そして2012年3月末にデジタル一眼と交換レンズの生産を通常化する計画で、修復は急ピッチで進んでいる。一度悪材料を織り込んだ後だけに、回復ピッチが早まるようだと株価にもインパクトを与えそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
ホリプロが経営陣による自社買収の観測で売買停止(2011/12/16)
カナモトがプーチン首相の日露トンネル発言を材料に後場一段高(2011/12/16)
クラウドコンピューティング(cloud computing)関連銘柄一覧(2011/06/21)
【特集】(4)世界最大のSNS!『フェイスブック』登場で関連企業に注目(2011/02/18)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事