風邪を引いて実感…「漢方薬」銘柄=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年12月9日 16:30

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

風邪を引いてしまった。といっても微熱程度だし、喉や鼻の状態もそれほどひどくはないので、家にあった漢方薬と、ひたいに貼って熱をさます効果のある冷シートを使って治らないかどうか、やってみることにした。

風邪を引いてしまった。といっても微熱程度だし、喉や鼻の状態もそれほどひどくはないので、家にあった漢方薬と、ひたいに貼って熱をさます効果のある冷シートを使って治らないかどうか、やってみることにした。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

 風邪を引いてしまった。といっても微熱程度だし、喉や鼻の状態もそれほどひどくはないので、家にあった漢方薬と、ひたいに貼って熱をさます効果のある冷シートを使って治らないかどうか、やってみることにした。それで2日ほど寝ていたところ、おおむね治った…ような気がする。睡眠を多く取ったことも、良かったのかもしれない。

 中高年人口のボリュームが大きくなるという理由で医療・医薬品関連株が買われる傾向にあるが、そのひとつとして漢方薬というのもアリかもしれないと思った。ちょっとした風邪くらいなら、病院へ行ったり処方薬・売薬を使うのではなく漢方薬で治すとか。加齢につれて、ハッキリとした病気を持っていない人でも、体の調子を整えるために漢方薬を飲んだり、健康食品やドリンク剤を飲む人も多いだろう。また、冷シートから連想したことだが、湿布薬や腰痛対応ベルトなどの周辺商品も多数発売されており、これもある程度の市場が見込まれる。

 こうしたことは従来から言われていることだが、自分自身の体が不調になると、実感として身に迫ってきた。そこで、漢方薬銘柄を見てみた。

★ツムラ <4540> (東1)

  医療用漢方薬で国内シェア8割を超えるというツムラ <4540> (東1)を入れる。9日終値は9円高の2239円。単位1000株。PERは約13倍、PBRは約1.7倍となっている。チャートは続落トレンドで来ていたが、11月17日につけた年初来安値2012円で底打ち。以降はリバウンドトレンドを形成中だ。中期で2500円フシまでの戻りを目指す。少し前の物で恐縮だが、11月10日付けのレーティングで、野村証券は投資判断「ニュートラル」(中立)、目標株価2400円とし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は「アウトパフォーム」(強気)、目標株価3000円とした。

★ロート製薬 <4527> (主市場大1)

  目薬で首位、最近は化粧品でも有名だが、漢方薬も扱っているロート製薬 <4527> (主市場大1)を入れる。9日終値は1円高の981円。単位1000株。PERは約13.8倍、PBRは約1.5倍となっている。チャートはこの1ヵ月ほど、上値980円ライン、下値960円ラインのレンジでモミ合っている。下値960円ラインを待って拾い、上値980円ライン上抜けを待つのも一手か。11月10日付けの三菱UFJモルガン・スタンレー証券のレーティングでは投資判断「アウトパフォーム」(強気)、目標株価1100円とされ、同15日付けの野村証券のレーティングでは、投資判断「バイ」(買い)、目標株価1300円とされた。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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