<米国>11月の消費者信頼感指数:大きく反発するも低水準

2011年12月5日 23:10

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記事提供元:ライフパートナーズ

 11月29日に米大手民間調査機関コンファレンスボードから発表された11月の「消費者信頼感指数(※下部に説明あり)」は前月より+15.1ポイントで56.0となりました。今回の市場予想は44.0でしたが12.0ポイント上回る結果となりました。

 現状評価を見てみると、事業環境に関して「良い」と答えた人は前月より2.1%増えて13.6%、「悪い」と答えた人は前月より5.5%減って38.2%となりました。また、雇用環境に関して「豊富」と答えた人は2.2%増えて5.8%、「困難」と答えた人は4.8%減って42.1%となりました。

 今後半年間の評価を見てみると、事業環境に関して「良くなる」と答えた人は3.4%増えて13.6%、「悪くなる」と答えた人は5.5%減って15.8%となりました。また、「仕事が増える」と答えた人は2.1%増えて12.9%、「仕事が減る」と答えた人は3.5%減って24.1%となりました。加えて「収入が増加する」と答えた人は3.8%増えて14.9%となりました。

 8月の米国債発行上限枠の問題から、国債が格下げされて株価が大きく下落し、消費者マインドも大幅に低下。しかし、10月後半にかけて株価が反発し、これに伴い消費者マインドも回復したようです。ただ、それでも水準としては相変わらず低く、また欧州債務危機のリスクも依然として存在することから、引き続き方向性の定まらない相場が続きそうです。

 ※米国5,000世帯の消費者に対するアンケート調査をもとに、消費者の意識を指数化したものです。経済・雇用に関する現状評価と、経済・雇用・収入に関する半年後の景況評価から成ります。1985年=100。

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