KDDI、auとCATVサービスの相互販売を全国へ拡大 12月15日から

2011年12月5日 15:50

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 KDDIは5日、推進している「3M戦略」において、CATVの活用をマルチネットワークの重要な柱として位置付け、これまで全国のCATV事業者と「ケーブルプラス電話」を軸とした協業を進めてきたが、今後さらにCATVとの連携を進めるため、両者の販売網を活用したauおよびCATVサービスの相互販売を全国で展開すると発表した。なお、「3M戦略」とは、スマートフォンやタブレットなど好みのデバイスで (マルチデバイス) 、最適なネットワーク (マルチネットワーク) を 介してさまざまな使い方 (マルチユース) をシームレスに実現する戦略のこと。

 auとCATVサービスの相互販売については、2010年8月より、関西および北海道の一部エリアにおいて、ジュピターテレコム (J:COM) との間で先行して実施してきた。両サービスが身近になったことが顧客に好評であることから、今回対象エリアおよびCATV事業者を全国へ拡大する。

 具体的には、KDDIと提携ケーブルテレビ会社が持つそれぞれの販売チャネルを活用し、auサービスを利用の顧客には提携ケーブルテレビ会社のテレビ、インターネット、固定電話の各サービスを、ケーブルテレビ会社の顧客にはau携帯電話を訴求していく。同スキームを利用してサービスに加入した顧客には、auまたは提携ケーブルテレビ会社にて加入特典を受けられるキャンペーンも実施する。

 まずは、12月15日より東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、宮城県から実施し、順次対象エリアを全国に拡大していく。

 今後は、相互販売にとどまらず、KDDIおよびCATV事業者の両者のサービスを同時に利用する顧客に、便利で魅力的なサービスを提供するなど連携を深化させるとともに、CATV網を活用したWi-Fiスポットの展開や次世代セットトップボックスによる先進的なサービスの提供など、CATVの魅力を最大限に活かしたサービスを顧客に提案していく。

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