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パナソニック、「まるごとソリューション事業」成長戦略を発表 12年度に100億円投資
パナソニックは28日、本日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で説明した、パナソニックグループが今後の成長エンジンとして掲げる「まるごとソリューション事業」成長戦略の要旨について発表した。
パナソニックグループは、まるごとソリューションを「そろえる価値」、「つなげる価値」、「バリューチェーン」、「まるごとビジネスモデル」の4段階で、グループが有する強い製品群と、これまで培ってきた提案や運用管理に関するソフトを掛け合わせ、顧客のさまざまな困り事を解決する。
同事業を推進するため、2012年1月からの新体制において新たに発足する、パナソニック株式会社エコソリューションズ社に、100人を超える規模の「まるごとソリューションズ本部」を設置。同本部が中心となり、グループを横断して、まるごとソリューションの事業企画、商品企画、営業活動などを行う。
今後、まるごとソリューション事業の具体的なビジネスモデルを100創出し、1兆円の売上を目指す「100本の矢」作戦に着手する。住宅・ビル・店舗などの市場に対し、日本、中国、アジア・太平洋、北米、欧州などの各地域に営業拠点を設けて展開し、グローバル規模の事業創造を加速する。特に北米と欧州においては、営業基盤を確立するため、現地企業のM&Aを検討する。
エネルギー関連においては、住宅における蓄電池の本格的な導入を図る。具体的には、高容量で小型のリチウムイオン蓄電池と高効率なパワーコンディショナーなどの住宅向け商品の発売を予定している。また、マンション、ビル、店舗などの分野でもこれらエネルギー関連商品により、「快適」と「エコ」の両立に加え「安心」という価値を提供するとともに、今後普及が見込まれるスマートグリッドや電気自動車など新しいインフラへの対応も併せて行なっていく。
パナソニックグループは、まるごとソリューション事業の基盤構築に向け、2012年度に100億円規模の戦略投資を行ない、2015年度には、同事業で3,000億円超の売上を目指す。
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