【銘柄診断】マルカキカイは連日の高値、業績増額・増配を洪水復興特需思惑が支援

　　マルカキカイ <7594> は２１日、３７８円高の７４２円まで上げて変わらずを含めて４営業日続伸し、連日の年初来高値更新となった。１１月１７日に発表した２０１１年１１月期業績の上方修正や期末配当の増配にタイの大規模洪水に伴う工作機械の復旧特需思惑が加わり、割安株買いが増勢となった。

　　１１月期業績の上方修正は、国内では建設機械のクレーンを中心に設備投資が回復し、中国・アジアでは自動車関連向けの設備投資が堅調に推移し、北米では自動車・航空機関連などが順調に伸長、同社が構築している４極体制すべてが拡大したことが要因となった。

　　純利益は、期初予想の４億２０００万円が６億２０００万円（前期比３．１倍）に引き上げられ、連続大幅増益となる。

　　期末配当は、期初予想の７円を８円にアップさせ、年間１６円（前期実績１２円）へ増配幅を拡大する。

　　株価は、東日本大震災発生で年初来安値４６０円へ急落し、第２四半期累計業績の上方修正で震災前高値に接近して８０円幅のボックス往来が続き、業績増額・増配とともに上ぶれた。タイ復旧特需思惑も加わり、ＰＥＲ１０倍台、ＰＢＲ０．５倍の割安修正が加速しよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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