【株価診断】「衛星と医療」で脚光のイメージ ワン、今期黒字転換、好仕込み場

2011年11月21日 15:52

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  イメージ ワン <2667> の21日(月)株価は300円安の1万4800円。チャートは昨年(2010年)4月に4万6400円をつけたあとの調整場面。今年3月の東日本大震災時下げで、瞬間、1万1900円があったものの、概ね、1万4000~3万円のモミ合いが続いている。

  調整の背景には業績の悪化があった。去る、10月31日に発表の2011年9月期は、12.2%減収、営業赤字6000万円(2010年9月期は利益3000万円)だった。事業仕分けにより農林水産省の水稲作付け調査等の予算減少、光学衛星であるSPOT衛生画像データの安全保障分野でのニーズ低迷により衛星画像事業が不振だった。

  しかし、医療画像が引き続き堅調。とくに、医療施設内の患者病歴データ、画像等を従来は病気ごとに画面に呼び込む必要があった。今回、同社の開発した「診療情報統合システム」では、1つの画面で同時に診ることができる。衛星画像についてもSAR画像、小型無人飛行機などによる海上監視、環境分野での展開を見込んでいる。

  今期(2012年9月期)は、売上7.9%増の21億円、営業利益7000万円と黒字転、1株利益580.2円の見通し。配当は無配。

  衛星と医療という注目の事業分野を持っていることで、動き始めると足の軽さを持つ人気銘柄。モミ合いの下値水準は好仕込み場といえるだろう。業績回復で、当面はモミ合いの上値3万円奪回が見込めるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
【銘柄診断】メディネット今9月期も営業損失が続く、中勢下降トレンド持続へ(2011/11/21)
ソフトバンクは「日本一」だが「連動売り」妨害し一進一退(2011/11/21)
【クラウドコンピューティング特集(3)】東日本大震災時に真価を発揮!(2011/06/21)
LED照明関連銘柄特集(3)=主要各社は拡販戦略でLED照明事業拡大へ(2011/05/03)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事