トヨタ、中国の広汽トヨタエンジン工場で新型エンジンを生産

　トヨタ自動車(以下、TMC)は、広州汽車集団股?有限公司(以下、広汽集団)と共同で設立した広汽トヨタエンジン有限会社(GAC TOYOTA ENGINE CO.,LTD. 以下、GTE)で、新型直列4気筒エンジン(以下、ARエンジン)の生産を10月から開始した。

　今回、生産を開始したARエンジンは、2.5L、2.7L、及び2.5Lハイブリッド用エンジンの3種であり、そのうち2.5Lエンジンは近日、中国で発売予定の新型カムリに搭載される。ARエンジンはトヨタの先端技術を集約した先進のエンジンであり、大排気量にも関らず低燃費、高い最高出力、排出ガスのクリーン化、静粛性などを、高次元でバランスさせている。なお、今回のARエンジン生産開始に伴うGTEへの追加投資額は、9,600万米ドルとなる。

　GTEは、中国におけるエンジン及び部品の供給拠点として2004年に設立され、2005年から生産を開始、2009年には生産累計100万基を達成した。GTEにおけるARエンジンの生産は、今後中国において燃費、排ガスの規制強化に対応する車種の需要が堅調と見込まれること、また、「需要のある地域で生産する」の考え方に沿い、中国地域における現地生産を推進するため、決定したものである。トヨタでは今後もユーザーや社会を豊かにする"もっといいクルマ"づくりに努め、新規雇用の創出や人材育成を通じて、中国の自動車産業の発展に向け努力していく。