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【今日の言葉】『ギリシャの国民投票』=突如、「国民投票」にかけると発言
『ギリシャの国民投票』=EU(欧州連合・27ヵ国)首脳が、10月26日に、ギリシャ財政問題に対し決めた「包括戦略」(ギリシャ債務の50%棒引き、EU銀行の資本増強、欧州安定基金の資本増強)について、1日、ギリシャが突如、受け入れるかどうかを「国民投票」にかけると発言。再び、金融不安が持ち上がったことから世界の株価が急落した。
「包括戦略」の裏には、当然、ギリシャの財政再建に対し厳しい注文がつけられていたものとみられる。既に、国内で激しいデモの続くギリシャの政府は、国民にいっそうの緊縮を求めるだけの自信がなかったものとみられる。2日に持たれたフランス、ドイツ首脳とギリシャ首脳の会議でも国民投票の考えに変わりのないことが伝えられている。このまま行けば12日4日頃の国民投票となる見通し。
国民投票にかければ、ギリシャ国民が包括戦略の受け入れ拒否をする可能性はある。そうなれば、EUのギリシャ支援は難しくなり、ギリシャは「ユーロ」(17カ国)からの離脱、さらに、ユーロ自体の崩壊につながる可能性を含んでいる。
ただ、『借りた人の強み』ということもある。ユーロ崩壊の危険を見抜いた上で、ギリシャが開き直って、国民投票に打って出た可能性もある。12月4日まで時間がある。ユーロ体制を守ろうとすれば、EU側のギリシャに対する財政再建への注文は緩やかなものになることも考えられる。ギリシャ債務棒引き50%に対しても、ギリシャは80%ていどへ幅を広げるように注文するかもしれない。「貸した者」と、「借りた者」の駆け引きは、どこの国でも同じようである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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