「世界人口が70億人を超えた本当の日」は分からない

2011年11月2日 08:00

印刷

記事提供元:スラド

headless 曰く、 2011年10月31日に世界人口が70億人を超えたことを、国連が正式に発表した。この日生まれたすべての人は、70億人目として認定され、日本では国連人口基金東京事務所から希望者全員に認定証が発行されるという(asahi.comの記事時事ドットコムの記事)。

 しかし以前のストーリーにもあるように、日付は半年前に発表されており、どうやって正確に70億人を超えたのが10月31日だとわかるのか疑問に感じる人もいるだろう。この疑問は世界人口推計2010年版のFAQに掲載されている。回答としては「私たちは2011年10月31日に世界人口がちょうど70億人に達するかどうかわかりません。誰にもわからないことです。」とのこと(世界人口推計2010年版のFAQ: 第4問)。

 10月31日は国連人口部が5年ごとに発表する国別の人口統計から計算された、象徴的な日付だという。そのため、世界人口が70億人を超えた日は数年後に見直される可能性もある。国連人口基金のスポークスマン、Omar Gharzeddine氏によると、国連は1999年に世界人口が60億人を超えたと発表しているが、実は1998年に60億人を超えていたそうだ(msnbcの記事ナショナルジオグラフィックの記事)。

 スラッシュドットのコメントを読む | 地球 | mainpage | ニュース | サイエンス

 関連ストーリー:
世界人口は「持続可能な人口数」を超えてしまったか? 2011年06月10日
今年 10 月末には世界人口が 70 億人に到達 2011年05月09日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事