【銘柄診断】東京製鐵は2Q業績再下方修正で赤字転落し反落

2011年10月12日 18:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東京製鐵 <5423> は12日、16円安の703円と反落した。11日大引け後に今3月期第2四半期(2Q)業績の再下方修正を発表、期初の収支トントン予想が赤字転落し、赤字幅を拡大することを嫌って利益確定売りが再燃した。

  2Q業績は、7月に売り上げのみ下方修正したが今回は、売り上げの再下方修正とともに利益も下方修正した。売り上げを8億300万円、経常利益、純利益を各34億円引き下げたもので、純利益は34億円の赤字(前年同期は24億8500億円の赤字)と水面下への落ち込み幅を悪化させる。

  2Q(3カ月)業績が、製品出荷単価が円高の影響などで下落したことに加えて、夏季のコストアップが想定を上回り、円高により為替差損も発生することから悪化、つれて2Q6カ月累計業績も再下方修正した。

  3月通期業績は、10月18日に予定している2Q決算発表時に公表するとしている。

  株価は、東日本大震災発生でつけた855円から震災特需関連思惑で年初来高値1008円まで反発し、今期業績の黒字転換予想では800円台で推移し、7月の売り上げ減額修正で同安値639円まで急落したが、10月の鋼材価格値上げを手掛かりに100円幅の底上げをしたところである。再度、年初来安値を確かめることになろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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