NASA主催の超高効率な電気航空機のコンペ、ペンシルバニア州立大チームが優勝

2011年10月5日 12:18

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記事提供元:スラド

 danceman 曰く、

 Google がスポンサーとなっている NASA 主催の CAFE Green Flight Challenge は、乗員 1 人当たり 1 ガロン (≒ 3.8 リットル) 以下の燃料あるいはそれと等価な電力で 200 マイル (≒ 320 km) を 2 時間以内に飛行できる航空機のコンテストである。今年度はペンシルバニア州立大学のチーム「Pipistrel」が優勝し、賞金 135 万ドルを受け取った。同大会は、燃料効率の高い航空機の開発及び電気航空機産業の振興を目的としている (NASA のニュース記事本家 /. 記事より) 。

 3 日に開催された本大会でこの条件をクリアできたのは、参加した 14 団体のうち 3 チームだけであったという。だがこのうち上位 2 チームの航空機は、条件より 2 倍も燃料効率が高い結果を出しており、つまり乗員 1 人当たり 1 ガロンで 400 マイルを飛行するのに匹敵する効率を達成した。Pipistrel のブログによれば優勝した機体である Taurus G4 は 145 kW のモーター 2 基を両翼に配置した 4 人乗り飛行機で、乗員 1 人あたり 403 マイル/ガロンで 172 km/h を実現できるスペックとなっている。

 電気航空機の新時代到来を予感させる結果に、NASA も「超高効率航空の実現はすぐそこまできている」「電気航空機がサイエンスフィクションの領域を超えたことが証明され、実用化に向けた取り組みが始まった」と喜びを伝えている。

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