【銘柄診断】アヲハタは高値更新、通期業績の上方修正を見直し内需割安株買い

　　アヲハタ <2830> は３０日、１１円高の１３９６円と５日続伸し、７月４日につけた年初来高値１３９０円を更新した。９月９日に今１０月期第３四半期（３Ｑ）決算の開示とともに発表した１０月通期業績の一部上方修正を見直し、内需割安株買いが増勢となった。

　　１０月通期業績は、売り上げを期初予想の据え置きとしたが、経常利益を２０００万円引き上げ、純利益を３０００万円引き下げ、経常利益は９億８０００万円（前期比２％増）と続伸し、純利益は５億３０００万（同１０％減）と減益転換する。

　　３Ｑ業績が、東日本大震災で急増した加工食品の需要が一巡したが、産業用加工品類が続伸して増収転換し、原材料価格が安定的に推移して増収・経常増益となって期初予想の１０月通期業績に対して高利益進捗率を示しており、原材料価格がなお安定的に推移すると想定して上方修正した。なお純利益は、大震災関連の損害損失を見込み下方修正した。

　　株価は、大震災発生も震災特需思惑で１株純資産１２９９円レベルで堅調に推移し、今年５月の今期第２四半期累計業績の上方修正で年初来高値まで上ぶれ高値でもみ合っていた。ＰＥＲは１８倍台と相対的に割安にとどまっており、安全志向のディフェンシブ株買いが続こう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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