【銘柄診断】クラリオンは今期一転増益も、3段下げ完了で出直りを待つ足取り

2011年9月27日 18:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  クラリオン <6796> は7月27日の直近高値175円からの調整場面。その7月27日に今2012年3月期第1四半期の業績が発表されたが、営業利益は1500万円(前年同期6億2000万円)にとどまった。国内の新車販売台数が前年同期に比べて大幅に減少、部品供給の逼迫による生産調整や円高に伴う売上高の目減りも響いた。

  ただ、当初は10億円の損失を見込んでいただけに震災後の部品サプライヤーからの調達、及び自動車メーカーの車両生産状況は前回の会社計画公表時(6月8日)より回復してきている。このため、9月中間決算について会社側では、営業損益は10億円の損失から7億円の黒字計上(前年同期22億9600万円)へ上方修正した。

  一方、通期計画については、9月中間決算終了時点で見直しを行うとしており、今のところ6月の公表値の営業利益35億円(前期49億3600万円)を変更していない。

  ここへきての急ピッチの生産回復状況に照らすと今3月期は大幅な増額が想定され、アナリスト筋は53億円と一転増益確保の見方を強めている。そうした見方が浸透するにつれ株価の見直しも進む可能性が強い。チャートも3段下げを完了しており、ここからは出直りのきっかけ待ちと思われる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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