【銘柄診断】近畿日本鉄道は材料が具体化、利食い売りと買い戻しの綱引きに

2011年9月27日 18:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  近畿日本鉄道 <9041> は9月16日に339円の年初来高値に買い進まれるなど強調展開を続けている。

  傘下の近鉄百貨店 <8244> (大1)が約250億円の第三者割当増資を行い、不採算店舗閉鎖を含む構造改革を実施するほか、スーパーマーケット事業の子会社・近商ストアがセブン&アイ・ホールディングス <382> と資本提携。

  これまでグループ各社で独自に発行してきた各種カードを統合して共通ポイント制度を導入。鉄道ICカード機能も付与することで、グループへの囲い込みを強化する方針。これら一連の決定は9月21日に発表されたことで、その先取り人気が高値示現の背景になったと思われる。

  株価上昇につれ信用売り残が急増、直近では売り1075万株、買い138万株と拮抗。日証金では連日の逆日歩発生となるなど需給妙味は大きい。ただ高値339円から9月20日の安値294円までの下げは14%に達した。材料具体化で利食い人気が加速している状況で、当面は利益確定の売りと売り方の買戻しの綱引きとなりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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