【銘柄診断】ダイニチ工業は大震災関連の石油スーブ特需を先取りし連日の高値

2011年9月21日 20:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ダイニチ工業 <5951> は21日、18円高の930円まで上げて13円高の925円と4営業日続伸して連日、年初来高値を更新した。猛暑に続く急速な気温低下から、すでにテレビ、新聞で報道されている今冬の石油ストーブ特需を先取りして割安修正買いが増勢となっており、株不足が続く信用好需給も押し上げ効果を発揮した。

  同社は、石油ストーブの国内大手メーカーで、東日本大震災が発生した3月11日当時は、被災地で停電下でも暖房機器として機能する開放型ストーブへの特需が発生した。このため前3月期業績は、期初予想を上ぶれて着地し、純利益は、10億4100万円(前期比8%増)と続伸した。今期も続伸予想にあり、通期純利益は12億円(前期比15%増)と見込んでいる。

  7月に発表した第1四半期業績は、石油機器の不需要期に当たるため例年、赤字を計上しているが、純利益は、3億1000万円の赤字(前年同期は3億4100万円の赤字)と赤字幅を縮小しており、前期と同様の業績上ぶれ期待にもつながっている。

  株価は、大震災発生でつけた年初来安値431円から特需思惑で663円まで5割高し、前期業績の上ぶれ着地で745円まで上値を伸ばし、ここにきて高値更新と騰勢に拍車がかかっている。信用取組も上値追いとともに売り残が積み上がって売り長となっており、PER13倍台、PBR0.7倍の割安修正をサポートしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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