【銘柄診断】加藤産業は期末増配取りを連続最高純益が支援し高値肉薄

2011年9月21日 19:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  加藤産業 <9869> は21日、一時54円高の1733円まで上げて急反発し、前日20日ザラ場につけた年初来高値1759円に肉薄した。終値は25円高の1704円。今9月期の期末接近とともに8月9日に発表した期末配当の増配を見直し配当利回り買いが再燃しており、同じく9日に発表した今期業績の上方修正・純利益の過去最高更新幅の拡大が、値幅取り思惑も強めた。

  同社の9月期業績は、デフレ経済下での内食化の定着や東日本大震災関連の復興特需消費でスーパーの販売が伸びたことを要因に期初予想を上方修正され、純利益は、53億5000万円から56億5000万円(前期比12%増)と続伸幅を拡大し、前期の過去最高を更新する。

  つれて期末配当は普通配当18円に特別配当2円を上乗せして20円とし、年間配当は、前期の上場20周年記念配当込みの33円に対して37円に引き上げ連続増配幅を拡大する。

  株価は、東日本大震災発生でつけた年初来安値1140円から第2四半期累計業績の上ぶれ着地で1400円台を回復し、国内大手証券の最上位投資判断で1600円台に乗せ、業績上方修正と期末増配で高値を更新するなど下値を切り上げてきた。なおPERは12倍台、PBRは0.9倍と割安であり、上値評価が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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