【銘柄診断】さくらインターネットは悪材料の織り込みが一巡、業績好転を待つ

2011年9月16日 18:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  さくらインターネット <3778> は再び年初来安値圏に売り込まれる展開となっている。今2012年3月期第1四半期の決算は営業利益が3億1000万円と前年同期比1.3%減とやや低調な決算となった。

  経費節減ニーズの高まりや運用技術の高度化、震災以降のディザスタリカバリ(災害で被害を受けたシステムの復旧体制)需要の急伸などを背景に、インターネットデータセンター市場は成長が続いている。

  堂島データセンターのフロア拡張やラック増設に伴う賃借料と減価償却費の大幅な増加などが営業利益減益の背景。通期については営業利益7億4000万円と前期比39.6%の減益見通しを据え置いている。ただ、中間決算で5億2000万円の営業利益計上を見込んでおり、それで通期7億4000万円という予想はやや数字を押し込み過ぎと思われる。

  アナリスト筋は今3月期が増額、減価償却費の減少により来期は大幅改善を想定している。今3月期の減益見通しをベースとした株価修正が進んでいるが、悪材料の織り込みが先行しているだけに、9月中間決算時に増額などがあれば株価に強いインパクトを与えることになりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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