KDDI、中国でアプリケーション配信事業を開始

2011年9月15日 16:02

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中国でのアプリ配信スキームのイメージ図(画像提供:KDDI)

中国でのアプリ配信スキームのイメージ図(画像提供:KDDI) [写真拡大]

 KDDIは15日、中国最大の移動体通信事業者である「China Mobile Communications Corporation (以下、チャイナモバイル) 」が提供するAndroid搭載デバイス向けマーケットプレイス「モバイルマーケット」内で、アプリケーション配信事業を開始することにについて、チャイナモバイルの子会社で、「モバイルマーケット」を運営する「China Mobile Group Guangdong Company Limited (以下、広東移動通信) 」との間で合意したと発表した。

 広東移動通信は、KDDIが提供するAndroidアプリケーションを集めた専用カテゴリを「モバイル マーケット」内に新設し、チャイナモバイルのユーザに向けて、日本発の優良なアプリケーションを配信する。

 第1弾として、2011年9月下旬以降、KDDIおよびアクロディア、サイバード、ジーツーコミックス、ジー・モード、日本エンタープライズが提供する計22種類のAndroidアプリケーションの配信を開始し、今後も順次アプリケーションを追加する。

 今回の取り組みは、KDDIグループのDMXテクノロジーズ・グループの技術サポートにより、中国の大手アプリケーションプロバイダである東虹移動傳媒技術有限公司を通じて、広東移動通信との間で中国国内におけるアプリケーション配信基盤を構築することで実現している。事業者課金による回収代行スキームを備えるなど、日本のコンテンツ事業者が安心して中国市場に参入できる環境を整備しており、今後は、中国の新しいアプリケーションを日本国内に配信することも検討するという。

 同社は、既にアクロディアと共同で、韓国サムスン電子が世界で展開するマーケットプレイス「Samsung Apps」へのアプリケーション配信事業を手掛けている。「今後も、魅力的なアプリケーションを開発・提供するコンテンツ事業者のグローバル進出を支援するとともに、スマートデバイスにおけるアプリケーション市場の活性化を図っていく」と同社はコメントしている。

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