【銘柄診断】太平洋セメントは大量公募増資が重石、期待される大幅な収益向上

2011年9月9日 19:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  太平洋セメント <5233> は8月30日の大引け後、公募増資で2億5000万株、需要状況に応じて最大3750万株の追加発行の可能性があり、発行済み株式数が一気に30%も増加する見通しとなってきた。株数が30%も増加、果たしてそれを吸収できるだけの大幅増益を確保できるのか、投資家が懸念を持つのも当然だろう。

  復興需要の増加などを受け、セメントの卸売価格が2年ぶりに上昇するなど、発表当日まで強調をキープしていただけに、株価は急落で反応した。直近の信用残は売り残が急増し、売り6255万株、買い7951万株、倍率は1.28倍へ急好転してきた。ただ、これはあくまでも表面上の数字。公募に応募した投資家のつなぎ売りがかなり含まれているものと推定される。

  公募価格が121円に決まり、払い込みが9月15日というスケジュールだが、公募価格応募の向きの売りが上値を抑えるのは避けられない。ともあれ、株式数の増加分を吸収して、なおかつそれを超過するような増益を達成できれば、株価は復元することになる。ともかく業績ウオッチへの度合いが強まりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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