帝人ファイバー、タコ足断面の軽量・多機能な高異型特殊断面繊維「オクタ」開発

2011年9月8日 19:16

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タコ足断面の軽量・多機能な高異型特殊断面繊維「オクタ」(画像提供:帝人ファイバー)

タコ足断面の軽量・多機能な高異型特殊断面繊維「オクタ」(画像提供:帝人ファイバー)[写真拡大]

 帝人ファイバーは8日、吸汗速乾・軽量・遮熱/断熱・嵩高など、様々な機能を持つ、高異型特殊断面ポリエステル繊維「オクタ」を開発したと発表した。

 「オクタ」は、同社独自の異型断面製糸技術を駆使し、中空糸に8本の突起を放射線状に配列した、従来にはない高異型特殊断面ポリエステル繊維。2012年4月から、インナー用途、ファッション衣料用途をはじめ、幅広い用途に原糸販売を開始する。原糸販売価格は、1000~1500円/kg。

 特長は、放射線状に配列した8本の突起が生み出す繊維間の空隙が、吸汗速乾性や嵩高性などの機能性を発揮するとともに、中空糸の軽量感や遮熱/断熱性をさらに向上させる。また、仮撚加工や混繊加工、精紡交撚による他素材との複合加工も可能。

 同社では、「グローバル最適生産体制構築」の一環として、国内で開発したポリエステル長繊維の生産をタイに移管し、タイを基幹生産拠点とすべく進めている。今回開発した「オクタ」についても、タイのグループ会社「TEIJIN (THAILAND)LIMITED」で生産を立ち上げ、同社の今後の主力素材の1つとして、グローバル展開を図っていく方針。

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