投げ売りされたHP TouchPadが残した「売れるタブレット」のヒント

2011年8月29日 11:29

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記事提供元:スラド

  eggy 曰く、

 製造中止によって大幅な値下げとなったHPのタブレットデバイス「TouchPad」が飛ぶように売れていることは以前話題になったが、 Telegraphの記事によれば、アップルのiPadによるタブレット市場独占を緩和したいと願う他タブレットメーカーにとって、この現象はiPadに勝利するためのヒントになるかもしれないとのこと(本家/.The Telegraph記事)。

 サムスンやモトローラなどの主なAndroidタブレットの価格は、iPadと同等に設定されている。しかし、マーケティティング力もアプリケーション数もiPadには及ばず、販売台数を併せても、iPadに対して8対1で負けている。問題なのは、Androidユーザー数が少ないとアプリ開発者がAndroidに対して消極的になり、アプリが増えるiPadにますます追いつけなくなるという悪循環である。アップルは一番乗りで市場参入した旨味を享受しているわけだが、他のメーカーはHPの辿った運命に陥ることがないよう、この悪循環から抜け出す手だてを見つけなければならない。

 HPの教訓を一番活かすことができるのはAmazonであろうとのこと。Amazonは今年の秋にAndroidタブレットをリリースする予定であるが、損益分岐点すれすれか、損失覚悟の低価格に設定することがKindleの成功の鍵を握ることになるだろうとのこと。Amazonは現金資産を多大に保有しており、The TelegraphによればAmazonの低価格設定は可能であるという。

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