3Dプリンタで製作された航空機

2011年8月3日 11:25

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記事提供元:スラド

  danceman 曰く、

 サウサンプトン大学の技術者チームが、3Dプリンタを使用して無人航空機の機体全体を製作することに成功したとのこと。世界初となる(本家/.サウサンプトン大学の広報webサイト) 。

 SULSA(サウサンプトン大学レーザー焼結型航空機)と名付けられたこの無人航空機は、金属または樹脂粉末をレーザーで焼き固めた層を何層にも積層して形状する積層造型機、EOS EOSINT P730を使用して製作された。また留め金は一切使用されておらず、機械装置はすべてスナップフィット技術で結合されているという。翼長2メートルのこの航空機は電気を動力源としており、時速100マイルで飛行したが飛行時の騒音がなかったという。また、チームの一員でもあるMatt Bennett教授が開発した自動操縦装置も備えられていたとのこと。

 通常ならば費用がかかってしまうような複雑な形状や構造も、このレーザー焼結技術を使用することで遠慮なく設計に盛り込むことが可能となる他、製作に何ヶ月もかかるような複合体なども数日あれば仕上がってしまう。また、機体の形状や規模に関わる設計の大きな変更にも、一切のコストをかけずに対応することができるという。

 この技術が、今後の航空機の製作に革命をもたらすことになるのかもしれない。

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