「任天堂にソニー・ショック」の再来?なぜ小幅安でとどまったか?=浅妻昭治

2011年8月1日 17:09

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

「68円安で助かった!?」・・・・市場参加者全員のうそ偽りのない感想であろう。前週末29日の日経平均株価のことである。市場感覚としては大暴落並みのショックがあったのに、小幅安にとどまったからだ。

「68円安で助かった!?」・・・・市場参加者全員のうそ偽りのない感想であろう。前週末29日の日経平均株価のことである。市場感覚としては大暴落並みのショックがあったのに、小幅安にとどまったからだ。[写真拡大]

■一発逆転のある相場?

  「68円安で助かった!?」・・・・市場参加者全員のうそ偽りのない感想であろう。前週末29日の日経平均株価のことである。市場感覚としては大暴落並みのショックがあったのに、小幅安にとどまったからだ。東証1部上場銘柄の75%が値下がりし、任天堂 <7974> が、21%も急落して年初来安値を下抜け、ソニー <6758> も、3%超の安値引けで年初来安値目前となった。ハイテク株総崩れである。

  その前日の28日大引け後の決算発表を目にした投資家は、誰もが背筋が寒くなる恐怖感に怯えたはずだ。任天堂、ソニーの業績下方修正にパナソニック <6752> 、シャープ <6753> の赤字転落、TDK<6762>(東1)の大幅減益などと目を覆いたくなるほどの悪業績発表が続いたからだ。確か2月期決算の好業績小売株を買い進めたときは、「木を見て森を見ない」相場として、個別株物色を強めたが、この相次ぐ決算悪の発表は、肝心のその「木」がバタバタと倒木することを示唆していた。しかも、前日の米国市場では、為替相場は、1ドル=77円台の円高(29日は76円台まで円高)となり、NYダウは、債務上限の引き上げ協議の紛糾で、米国国債のデフォルト懸念を強め5営業日続落して帰って来ていた。「任天堂ショック」に「ソニー・ショック」の再来が追い討ちとなることを覚悟せざるを得なかった。

  にもかかわらず、日経平均が小幅安でとどまったのはなぜなのか?相場需給的にも、テクニカル的にも究明される必要があるが、要因のひとつには、投資家が、少なからず現在の相場を「オセロ相場」と認識していたことが関係しているのではないか?「オセロ相場」とは、オセロゲームと同様に一発逆転のある相場である。盤面が黒石一面となっているのに、白石を1つ置くだけで、黒石がすべて白石に裏返って白石の勝利となるように、悪材料が好材料に一変して、暴落相場が暴騰相場に一転、あるいは白石が黒石に裏返って暴騰相場が暴落相場に急変する逆転相場である。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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