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3月11日の地震後、上空に赤い光が観測される
記事提供元:スラド
watanabe_aki 曰く、
3月11日、大地震後の津波発生により、かすかな赤い光が250キロメートル上空に観測されたそうです(Honolulu Star-Advertiserの記事、Science Dailyの記事、論文の概要)。
ハワイ・オアフ島のハレアカラ観測所には、米空軍の望遠鏡や東京大学のマグナム望遠鏡などが設置されており、数多くの研究や観測が行われています。赤い光はイリノイ大学の Jonathan Makela教授のチームにより、Cornell All-Sky Imagerと呼ばれる全天カメラを使用して観測されました。この現象は津波による気圧の変化が電離層に蓄えられたプラズマに作用して引き起こされるもので、1970年代から予想されていましたが、これまで実際に観測されたことはありませんでした。
Makela教授は、この現象を観測することが津波予報に役立つと説明しています。しかし、今回の観測は好条件が重なったことにより実現できたもので、光は非常に弱く、太陽や月の光、雲などにより地上からでは観測が妨げられる可能性が高いとのことです。静止衛星からの観測であれば、天候や時刻に関わらず同様のカメラで確実に光をとらえることが出来るとのことで、地上のカメラと静止衛星上のカメラ、GPS装置を組み合わせた観測システムを構築する必要があると述べています。
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