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相場経験者は孤独を愛す=犬丸正寛の相場格言
投資経験を積んでくるほど自分の見方、考え方を大事にするという教えです。とくに、自己責任ですから、売り・買い・見送りの最終判断は自分で決めなくてはいけないと教えています。[写真拡大]
■相場経験者は孤独を愛す
投資経験を積んでくるほど自分の見方、考え方を大事にするという教えです。とくに、自己責任ですから、売り・買い・見送りの最終判断は自分で決めなくてはいけないと教えています。
とは言っても、一方では「株式投資は多くの人がどう考えているかを知って動け」とも教えています。人の動きを知りなさい、しかし、一方では自分の考えを大切にしなさい。教えというものは難しいところがあります。
初心者の間は、相場の基本をよく学び、他人の意見もよく聞くのがよく、とくに、ある程度損をして相場の怖さを知らなくてはいけません。しかし、経験を積んで、何度か痛い目に遭うと、他人の意見を聞くだけではだめなことも分かってくるようになります。なぜなら、人は決して、損した場合などでも最後まで面倒は見てくれません。結局は、儲かる時も損する時も自分の責任であると、腹をくくらなくてはいけません。
この教えで、孤独になれ、ということは一切、人の意見を聞かないでよい、ということではありません。むしろ、社会の動きがどうなっているか、「情報」として社会の動向や意見に耳を傾けることは大切です。その場合、決して、意見を聞き情報を集めることばかりに夢中となってはいけないということです。集めることばかりに熱心でやりがいを感じて、肝心の判断を疎かにしてはだめです。
日頃から参考とする人を1~2人決めておいて、それ以上は聞かない、集めないというやり方もよいでしょう。いくら集めても同じこと、くらいに割り切ることも大切です。参考とする人の意見をもとに自分なりに相場見通しを組み立てて判断するのも一法です。かといって、頑固なまでに、人の意見はまったく聞かないというのでは孤独を愛するとはいえないと思います。これと思う人の意見を参考として、じっくりコーヒーでも飲みながら相場見通しを組み立てる。これが孤独を愛する、ということかもしれません。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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