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飛行機が空港に雪を降らせる
記事提供元:スラド
tmp.tar.gz 曰く、
最新の研究によると、空港周辺で他の地域よりも降水量が多くなるのは、過冷却された雲の中を飛行機が通過することが原因だという。アメリカ大気研究センター(NCAR)の研究者を中心に進められた研究で、論文が7月1日号の科学誌「Science」に掲載された(ニュースリリース、論文の概要、WSJ日本版の記事、CBC Newsの記事)。
飛行機が通過すると周囲の空気が急速に膨張して温度が下がる。中緯度から高緯度地域の空港周辺では雲に円形や帯状の穴が開く現象がみられるが、これは過冷却された雲の中を飛行機が通過することで水滴が凝固して氷の粒になるためだ。この氷の粒が人工降雨のクラウドシーディングと同じような役割を果たすため、雲に空いた穴の付近で雨や雪を降らせるのだという。研究を主導したNCARのアンドリュー・ハイムズフィールド博士によると、この現象により天候が変化する確率は5パーセント程度だが、冬に限定すると10~15パーセント程度まで高くなるとのことだ。
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