【相場展望】シニアアナリストの水田雅展氏に今後の相場動向を聞く

2011年7月3日 21:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

悪材料の重なった中で下げなかった相場。これ以上、売り叩けないということで売方の買戻しが先行している。果たしてこの先はどうか。シニアアナリストの水田雅展氏に今後の相場動向を聞いた。

悪材料の重なった中で下げなかった相場。これ以上、売り叩けないということで売方の買戻しが先行している。果たしてこの先はどうか。シニアアナリストの水田雅展氏に今後の相場動向を聞いた。[写真拡大]

  悪材料の重なった中で下げなかった相場。これ以上、売り叩けないということで売方の買戻しが先行している。果たしてこの先はどうか。シニアアナリストの水田雅展氏に今後の相場動向を聞いた。

――相場環境は必ずしも良くはありませんが、強い動きですね。

  【水田氏】 ギリシャ問題に加え、アメリカの景気減速懸念、中国の金融引き締め、さらに、日本の政局の不透明など悪い材料が重なりました。しかし、にもかかわらず相場は下がらなかった。当面は、もうこれ以上の悪い材料は出ないから、売り叩くことはできないということで売方の買戻しが先行となっている動きです。

――日経平均は、どのあたりまで見込めますか。

  【水田氏】 こういう時は意外にあれあれと思っている間に上がるものです。日経平均の1万円台は見込めるでしょう。

――今後、注目される点はいかがですか。

  【水田氏】 やはり、アメリカの景気でしょう。一時的な減速かどうか、というところが見所だと思います。私はアメリカの景気減速は一時的なものにとどまる可能性が強いとみていまし。当面は9日に発表の米国雇用統計が注目されます。

――日本では、復興関連株は相場の柱になりますか。

  【水田氏】 復旧と復興を定義的にきっちりと分けて見ておくことが大切です。当面、向こう半年間くらいは復旧関連だろうと思います。その後に復興という順番ですが、そのためには被災地の区画整理をどうするかといった解決しなくてはいけない課題があります。この点はまったく手つかずの状態です。復興関連銘柄の出番はもう少し時間が掛かりそうです。ただ、息の長いテーマとして「新エネルギー」が中心になってくると思います。

――日本の企業業績は。

  【水田氏】 企業の生産復旧は、早いスピードで進んでいますから、恐らく、今年7~9月期の第2四半期ではかなりの上方修正銘柄が出るだろうとみています。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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