スペースシャトル・エンデバー、今夜最後の打ち上げ

2011年5月16日 09:30

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記事提供元:sorae.jp

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 スペースシャトル・エンデバー(STS-134)の打ち上げカウントダウンはアメリカ東部標準時間5月13日7時(日本時間20時)に始まり、現在順調に進められている。

 打ち上げに向けての準備について、NASA試験ディレクターのジェフ・スポールディング氏(Jeff Spaulding)は「チームが2、3週間にわたって一生懸命作業してくれたことに誇りに思っています。エンデバーのこの歴史的な最終飛行に向けて、ケネディの全チームは素晴らしい準備を行いました」と述べた。

 また、打ち上げ時の天候も比較的良好である。シャトル天気予報チームのキャシー・ウィンターズ氏の報告によると、雷雨の可能性があるものの、打ち上げの確率は約70%である。

 エンデバーの打ち上げはアメリカ東部夏時間5月16日8時56分(日本時間21時56分)に設定されており、このミッションはアルファ磁気スペクトロメータ(AMS-02)とエクスプレス補給キャリア(ELC)を国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶ。

 アルファ磁気スペクトロメータは、ノーベル物理学者であるマサチューセッツ工科大学のサミュエル・ティン教授を中心に開発された分光器で、ISSに取り付けられる最大の実験装置でもある。ISSで宇宙線を測定し、暗黒物質や反物質の存在を解明する手がかりや、未知の物質の発見につながると期待されている。

 なお、エンデバーはこのミッションを最後に退役する予定で、スペースシャトル計画もエンデバー(STS-134)と6月のアトランティス(STS-135)を残すのみとなっている。

 写真=NASA。

 ■NASA - Space Shuttle
http://www.nasa.gov/mission_pages/shuttle/main/index.html

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