【読者と一問一答】日経平均とTOPIXの月足相場見通しは?

2011年4月29日 13:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 4月相場が終わりました。日経平均、TOPIXの月足相場見通しはどうですか。

  【答え】 まず、日経平均は、3月の長大・下ヒゲ足に対し、4月は小幅の陽線でした。終値では、4月末は9849円と3月末比94円高です。しかし、3月末に24ヶ月移動平均線を割りこみ、4月も24ヶ月線を上抜くことはできませんでした。24ヶ月線は相場の基調を見るもので、24ヶ月線を上抜けば長期での上昇相場確認となります。4月は、まだ、買い転換ではなく戻り相場の範囲内の動きということです。

  現在、24ヶ月線は1万円を少し超えたところに位置しています。従って、5月末の日経平均が1万円に乗せて、1万100円程度となるかどうかが見所です。

  可能性としては、少ないと思います。5月中に高いところがあっても、移動平均線との関係では5月末が高くなくてはいけないからです。5月後半になると、3月期決算発表が一巡します。業績の良い銘柄買いも難しくなります。むしろ、その後は震災の影響による経済面への悪影響が現れ始めると思われます。

  一方、TOPIX(東証株価指数)は、4月の月足は、3月に続いての陰線でした。4月末の値段は851ポイントで、3月末に比べて17ポイント安です。TOPIXも24ヶ月線は割り込んだままです。

  日経平均が、値動きの良い225銘柄を採用としているのに対し、TOPIXは全銘柄を対象としていますから相場実体をより正確に表しています。そのTOPIXは日経平均に比べると4月の動きが弱いものとなっていることは注意すべきところです。復興需要が経済活動を刺激して景気、企業業績が上向く相場を期待することは5月中はまだ無理のように思われます。引き続き、個別物色の相場展開だろうと思われます。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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