飯舘村 計画避難へ住民との話し合い始まる

2011年4月14日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 東京電力福島第一原発事故による「計画避難区域」に入っている福島県相馬郡飯舘村では13日夜から小学校体育館やコミュニティセンターなどを会場に地元住民との座談会を開始した。15日を除く16日までの3日間で、村内20大字の住民(1715戸、6152人)を対象に7会場で座談会を開き、避難への希望など住民の声をできるだけ反映する機会にする。

 中でも、飯舘村には畜産農家が240戸(乳牛飼育農家12戸、和牛繁殖用飼育農家211戸、和牛肥育農家12戸、乳牛肥育農家5戸)あり、和牛と乳牛で2861頭が飼われている。こうした家畜をどのように避難させるのか、1カ月をめどに避難方法を講じなければならない。

 農林水産省では地元自治体と地元住民の間で計画避難について話し合いが行われる中で、畜産農家は自身の避難と連動して家畜の避難を考えることになるから、自治体の希望を聞いて(農林水産省として)具体的な対応にできることをしていきたいとしている。

 牛を置いて自分達だけ避難することはできないという畜産農家の声も聞かれるだけに、畜産農家の声に行政がどこまで対応できるかにも関心と期待が寄せられている。(編集担当:福角忠夫)

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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