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実際の放射線量に関する複数のデータ
maia 曰く、
屋内退避を指示している福島第一原発の半径20~30km圏内の住民に対し、政府は自主避難を促す方針を示した。これは被曝の危険性などが変動したのではなく、物資不足による生活困難を理由としたものだ。一方、米国エネルギー省(DOE)は米軍機で測定した放射線量のデータなどをもとに、地上で1時間当たりに浴びる放射線量を推定した分布図を公表している(YOMIURI ONLINEの記事、ENERGYBLOG、asahi.comの記事)。
分布図によると、放射線量の多い範囲が北西方向に大きく伸び、南西方向にもやや伸びている。この傾向は、原子力安全委員会が発表した「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」の試算結果にもみられる。また、地上での測定でも北西約30kmの地点で、24時間の積算放射線量1.4ミリシーベルトを計測している(原子力安全委員会のプレス発表PDF、毎日jpの記事)。
実際に放射線量の多い場所の分布はまだら状を示すと思われ、原発からの半径で考えるより合理的な対策が求められるのではなかろうか。
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