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【株式市場のリスク要因を探る】欧州の財政不安問題=警戒感が再燃する兆し
記事提供元:日本インタビュ新聞社
EU域内諸国の財政不安問題に対する警戒感については、一旦は和らいだ状況である。しかし前週10日には、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがスペイン国債の格付けを1段階引き下げたことをきっかけとして、南欧諸国の財政不安問題に対する警戒感が再燃する兆しを見せている。
さらに4月以降には、ポルトガルやスペインで国債の大量償還が控えている。EUの景気回復は利上げを実施するほど強くはないとの指摘もあるだけに、償還時期が接近するにつれて、財政危機国に対する支援策の状況次第では、不安が再燃してユーロ売りが広がり、世界的な株安につながる可能性も高いだろう。
したがって当面は、EFSF(欧州金融安定基金)の融資規模拡大について具体策の議論が焦点となる。議論の内容や進捗状況次第では、不安再燃に対する警戒が必要になるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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