OSSを利用したモバイルアプリ7割がライセンス違反

2011年3月9日 18:30

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記事提供元:スラド

  cheez 曰く、

 オープンソースサポートの米OpenLogicの調査によると、オープンソースなコンポーネントを利用したモバイルアプリケーションの71%がそのライセンスに違反しているらしい(LinuxPlanet本家/.)。

 Apple iOSおよびGoogle Android向けの635のアプリケーションうち、ApacheライセンスやGPLのコードを使用していたアプリケーションは68個あり、このうち71%においてライセンス違反が見つかったという。調査では、オープンソースコードの使用を全く認識していないかのようなEULAを規定しているアプリケーションも幾つか見受けられたとのこと。開発にあたり、ソフトウェアの全体図を把握している人が誰もいないというのはよくあることだそうで、開発者がコード使用を認識していたとしてもEULAをまとめた弁護士側では認識されていない場合などにこういった事態が起き得るという。

 モバイルアプリケーションの分野にはこれまでソフトウェア開発を手掛けたことがない企業が数多くなだれ込んで来ており、ライセンスコンプライアンスや法律に関する知識と経験が不足していることも原因であるとのこと。

 開発側の意識改革のためにもマーケット側が先導的な役割を担うべきであるとOpenLogicのプロダクトマーケティングVPのKim Weins氏は指摘する。また、調査の目的は認識を高めることにあるため、企業名を出したり違反を報告したりすることはしないとのこと。違反が見つかった各企業にはそれを正せるよう、今後個別に接触を試みるとのことである。

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