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スマートフォン世界販売、前年比72%増:OS別ではグーグルが2位に
サムスン電子製アンドロイド搭載スマートフォン「GALAXY S」(NTTドコモ提供)[写真拡大]
米調査会社ガートナーが9日発表した2010年の世界の携帯電話の販売台数は16億台で、前年比31.8%増加した(プレスリリース)。とりわけスマートフォンの販売は同72.1%増と大幅に拡大し、米グーグルのOS「アンドロイド(Android)」搭載端末がOS別のシェアで2位に躍進した。
■メーカー別ではノキアが首位を維持
端末メーカー別の販売台数では、フィンランドのノキアが4億6,131万台で第1位だったが、シェアは前年の36.4%から28.9%に後退した。2位は韓国のサムスン電子で販売台数が2億8,106万台、シェアは前年の19.5%から17.6%に低下。3位は韓国のLGエレクトロニクスで1億1,415万台、シェアは前年の10.1%から7.1%に低下した。一方、4位のカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)と米アップルは前年からシェアが向上した。
同社のリサーチ・バイス・プレジデントのCarolina Milanesi氏は「第4四半期(10-12月期)におけるスマートフォンの堅調な販売がアップルとリサーチ・イン・モーション(RIM)の端末メーカー別ランキングを5位と4位に押し上げ、それぞれソニー・エリクソンとモトローラとの順位を入れ替えた」「ノキアとLGは市場シェアを侵食され、スマートフォン戦略の再考を迫られている」と述べている。
■OS別ではアンドロイドが2位に急浮上
端末の搭載OS別では、ノキアのシンビアン(Symbian)が販売台数が1億1,157万台、シェア37.6%で前年からの首位を保った。2位は米グーグルのアンドロイド(Android)で販売台数が6,722万台、シェアは前年の3.9%から22.7%に急伸した。3位はRIMで4,745万台、シェア16.0%、4位がアップルのiOSで4,659万台、シェア15.7%、5位はマイクロソフトで1,237万台、シェア4.2%だった。
ガートナーによると、アンドロイドの10-12月期の販売は台湾HTCの「Desire」「Incredible」「EVO」、サムスンの「Galaxy S」、モトローラの「Droid X」「Droid 2」など多数のハイエンド製品に搭載されたことで牽引された。
同社によると、カメラのモジュール、タッチスクリーンのコントローラー、アクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)スクリーンなどの需要の高い部品の不足が10-12月期に引き続き影響を与えたという。Milanesi氏は「この状況は2011年の後半になるまで緩和されないだろう。モバイル端末メーカーにとっては、メディアタブレットのような急速に成長している消費者向けデバイスが同じ部品を使用するため、部品の不足は長期的に検討すべき事柄となるだろう」と述べている。
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