【特集】大相撲の八百長疑惑を解析した「デジタルフォレンジック」が再脚光!

2011年2月3日 21:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■フォーカスシステムズやUBICが活躍?

  大相撲で発覚した「八百長疑惑」を受け、NHKの松本正之会長は3日の定例記者会見で「福祉大相撲」(第44回NHK福祉大相撲、2月11日開催)の中止を表明した。ニュースでは、さらに、3月の春場所のテレビ中継についても「今後検討するが、極めて重大な問題と受け止めている」と述べたと伝えられた。

  今回の疑惑は、携帯電話のメールが発覚の発端。これら、デジタル情報機器に残された情報データを調査・解析する「デジタルフォレンジック」は、さきの大阪地検特捜部を巡る事件の際にも注目され、新たなIT関連事業として拡大中。IT時代の、いわゆる「電子証拠」関連事業として注目を集めている。

  デジタル・フォレンジックを事業化している企業、関連企業は多くなく、フォーカスシステムズ <4662> の情報セキュリティ事業、および、デジタル・フォレンジック専業のUBIC(ユービック) <2158> が国内では双璧とされている。

  大相撲のテレビ中継が中止になった場合は、昨年春に発覚した野球賭博事件で7月の名古屋場所が中止された時以来になる。

■フォーカスシステムズは2001年から本格的な取り組みを開始

  フォーカスシステムズは、2001年3月にデジタルフォレンジック事業への本格的な取り組みを開始。新世紀のネット社会のインフラとして注目を集める「情報セキュリティ事業」を確立する目的で、電子機器および電子データが関係するインシデントや紛争の際に必要不可欠な、コンピュータの調査・解析技術まで幅広くサポートする事業体制を整えた。

  第3四半期の決算(4~12月)発表は2月4日を予定。昨年11月の第2四半期の発表の段階では、今3月期の予想を、売上高120億円(前期比1.2%増)、営業利益2.1億円(同5.4倍)と想定している。第3四半期で示される最新の予想に注目したい。3日の株価は480円(19円安)となり小反落。

■UBICは国内最大規模のフォレンジック調査士を擁する

  一方、UBICは、2003年の設立当初から、法的な係争・訴訟などでの電子データ・電子証拠の調査・解析を主事業として発展。10年5月には、法執行機関向けの情報端末フォレンジックツールの開発に関して、業界初の日本製携帯電話の専門解析ソフトを開発・販売すると発表しており、国内最大規模のフォレンジック調査士を擁することもあり、あらためて注目されている。

  UBICでは、企業が特許紛争などに巻き込まれた場合の体制構築策として、「戦略予防法務」という新たな提案で需要を取り込み、第2四半期は最終赤字などが大きく改善。第3四半期の決算発表は2月10日の予定。3日の株価は1256円(24円安)。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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