【銘柄診断】花王は業績回復だが後半減速感強まる、次の自社株買い実施催促

2011年1月24日 18:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

花王<4452>(東1)は昨年10月20日の1952円をボトムにじり高の動きを続けている。今2011年3月期の業績増額が見直されているが、上期の決算発表に併せて発表された大規模な自社株買いも株価を刺激した。

花王<4452>(東1)は昨年10月20日の1952円をボトムにじり高の動きを続けている。今2011年3月期の業績増額が見直されているが、上期の決算発表に併せて発表された大規模な自社株買いも株価を刺激した。[写真拡大]

  花王 <4452> は昨年10月20日の1952円をボトムにじり高の動きを続けている。今2011年3月期の業績増額が見直されているが、上期の決算発表に併せて発表された大規模な自社株買いも株価を刺激した。これについては昨年12月20日までで一応終了したが、会社側が自社株買いに積極的なことから、再度実施の可能性もあり、株価は多分にそれを催促しているニュアンスだ。

  また、営業利益は通期で1050億円(前期940億円)が見込まれているが、上期で578億円を稼ぎ出しており、後半は478億円と減速の見込みだ。同社にとって最大の課題は国内化粧品事業の建て直し。化粧新市場が停滞する中、消費者の低価格志向が強まり、同社が主力とする中価格帯製品の需要が低迷していることによるもの。

  コスト削減の進展と海外事業の好調である程度カバーできているが、利益率が高い部門とあってブランド、マーケティングの改革など根本的な改革による収益向上が期待されるところだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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