富士通と米ボーイング、航空機向けのAIT整備サービスを共同開発

2010年12月18日 08:21

印刷

 富士通は17日、米航空機大手ボーイングと自動認識技術(AIT)を活用した航空機整備情報システムを共同で開発、推進することで合意したと発表した。

 両社が共同開発するAIT整備サービスは、AITデバイスを航空機の部品や装備品、機材などに取り付け、整備プロセスにおけるデータを自動収録するサービス。手作業によるミスを防ぎ、部品適用状況や在庫状況の把握・管理など航空機の整備業務を効率的に行うことを可能にするという。

 富士通は、AIT整備サービスに関わるAITタグとリーダー、ミドルウェア、システムインテグレーション、導入サービスなどをボーイングに提供する。ボーイングは航空会社の要求や運用環境に合わせたAIT整備サービスの提供、さらにAITからのデータを活用した航空会社業務全体のソリューションを視野に入れた長期計画を立案する。

 ボーイングは2012年1-3月期から、世界の航空会社向けに同サービスの販売を開始する。また、両社はボーイング製以外の航空機にも適用することを目指している。

関連記事