東芝、法人向け400GBの2.5型SSDを商品化:階層化ストレージのラインアップ強化

2010年12月15日 17:15

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東芝がニュースリリースで公開したエンタープライズ市場における階層化ストレージのイメージ図

東芝がニュースリリースで公開したエンタープライズ市場における階層化ストレージのイメージ図[写真拡大]

 東芝は14日、100GB~400GBの容量を持つエンタープライズ向け2.5型とソリッドステートドライブ(SSD)と容量が1TB~2TBの大容量3.5型ハードディスクドライブ(HDD)を商品化したと発表した。2011年1-3月期にサンプル出荷を開始する。

 2.5型SSDは、NAND型フラッシュメモリを記憶媒体に使用することで、連続読み出し速度が510MB/sと、エンタープライズ向け高速回転HDDの同社従来品に比べ3倍以上高速な読み出し速度を実現した。最も容量が大きい「MK4001GRZB」の容量は400GBで、エンタープライズ向け2.5型SSDとしては業界最大クラスとしている。

 3.5型HDDは、サーバーやストレージシステムの中で大容量のデータを保存するストレージデバイスとしての用途を想定したもの。2011年1~3月期から、SASインターフェースで2TBの「MK2001TRKB」と1TBの「MK1001TRKB」の量産を開始し、SATAインターフェースで2TBの「MK2002TSKB」と1TBの「MK1002TSKB」のサンプル出荷を開始する。

 ストレージシステムでは、パフォーマンスと記憶容量が異なる複数のストレージデバイスを階層的に組み合わせて構成することで、システム全体のパフォーマンス、消費電力、コストのバランスの最適化が図れる。同社では、今回発表したSSDや大容量HDDを製品ラインアップに加わることで、階層化されたストレージシステムを構築するために必要なストレージデバイスを総合的に提供できる体制を整えたとしている。

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