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【話題】ロシア大統領の国後島訪問で本気で買えない関連銘柄=犬丸正寛
ロシアのメドベージェフ大統領が11月1日(月)、北方領土の国後島を訪問した。現地のいろいろな開発状況を視察するためだったという。返還問題のくすぶっている中での出来事だ。当然、われわれ国民には、「なぜ今」という疑問が強い。[写真拡大]
ロシアのメドベージェフ大統領が11月1日(月)、北方領土の国後島を訪問した。現地のいろいろな開発状況を視察するためだったという。返還問題のくすぶっている中での出来事だ。当然、われわれ国民には、「なぜ今」という疑問が強い。
この訪問は9月後半にも浮上して先送りとなっていた。その時は天候が良くないとの理由から延期された。しかし、今回もそれほど天候は良くなかったなかで行われた。ロシア側からみれば、「今がチャンス」ということだったのだろう。ここ数年、ロシアとの間には、とくにトラブルは起きていない。きっかけになったとすれば、やはり、尖閣列島事件が影響しているとみるべきだろう。
9月7日に日本の尖閣列島で中国漁船が日本の巡視船と衝突。その後の日中間の動きと照らし合わせて見れば、野球ゲームでいえば敵失に相当。しかも、敵失は大量点につながりやすいということだったのだろう。中国は日本人ビジネスマンの拘束、レアアースの対日輸出停止、日中首脳会議のドタキャン。逮捕した中国船長はすんなりと釈放など。日本に対しては、「なんでもありの楽な相手」に見えるはず。
こうした日本の外交姿勢は、ロシアでなくともチャンスと映るはずだろう。毅然とした態度が感じられない「草食化」した日本ということだ。しかも、同盟国のアメリカとは沖縄基地問題でしっくり行っていない。他国からみれば、「他人(日本)の不幸は蜜の味」にみえていることだろう。さらに、北朝鮮の介入を許したら大変なことになる。
菅政権はまずアメリカとの関係を修復し強化することが求められる。それができないと日本はがたがたになってしまう。当面、残念ながら中国関連銘柄、ロシア関連銘柄は本気に買えない。政府はグローバル化と同時に国内需要の見直しに本腰を入れて取り組むべきだ。
【参考まで=主なロシア関連銘柄一覧】 日揮 <1963> 日本風力開発 <2766> 双日 <2768> キッコーマン <2801> 味の素 <2802> 帝人 <3401> 昭和電工 <4004> 住友化学 <4005> コニカミノルタホールディングス <4902> 資生堂 <4911> 小林製薬 <4967> 旭硝子 <5201> 神戸製鋼所 <5406> 日新製鋼 <5407> 日本製鋼所 <5631> 森精機製作所 <6141> コマツ <6301> 日立建機 <6305> 東洋エンジニアリング <6330> 荏原 <6361> 千代田化工建設 <6366> ダイキン工業 <6367> ダイフク <6383> JUKI <6440> 日立製作所 <6501> 東芝 <6502> オムロン <6645> ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> NEC <6701> パナソニック <6752> シャープ <6753> パイオニア <6773> 船井電機 <6839> 横河電機 <6841> デンソー <6902> FDK <6955> 京セラ <6971> 三菱重工業 <7011> 川崎重工業 <7012> IHI <7013> 日産自動車 <7201> いすゞ自動車 <7202> トヨタ自動車 <7203> 三菱自動車 <7211> 大同メタル工業 <7245> ホンダ <7267> スズキ <7269> 島津製作所 <7701> リコー <7752> ヤマハ <7951> 伊藤忠商事 <8001> 丸紅 <8002> 豊田通商 <8015> 三井物産 <8031> 住友商事 <8053> 三菱商事 <8058> 日本通運 <9062> 日本郵船 <9101> 商船三井 <9104> 川崎汽船 <9107> 郵船航空サービス <9370> 近鉄エクスプレス <9375> 東京電力 <9501> J-POWER <9513> 日鐵商事 <9810> (執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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