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世界遺産・春日原生林近くの森林でナラ枯れ被害
記事提供元:エコノミックニュース
カシノナガキクイムシによるナラ枯れ被害が全国で相次いでいるが、天然記念物として世界遺産になっている春日原生林(奈良県奈良市内)の近くの森林でもナラ枯れ被害の発生が見つかり、29日、奈良県職員が現地を調査、枯れ木を倒し、燻蒸処理にあたった。作業は今後も継続して展開される。奈良での発生は十津川村での発生以来、10年ぶり。
林野庁によると、ナラ枯れ被害は「大量のカシノナガキクイムシがナラ・カシ類の幹に穴をあけてせん入し、体に付着した病原菌(ナラ菌)を多量に樹体内に持ち込むことにより発生する樹木の伝染病」(林野庁)。
平成21年度の全国のナラ枯れ被害は、前年度と比較して9万6900立方メートル増え、23万200立方メートルになっている。特に「本州日本海側を中心にミズナラやコナラ等が集団的に枯損。宮城県や大阪府、岡山県で新たに被害が確認され、23府県において被害が発生していた」。今年、ここに、新たに奈良が加わった格好。
(編集担当:福角忠夫)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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