日本証券クリアリング機構がカリプソのシステムを利用して金利スワップ清算を開始

プレスリリース発表元企業:Calypso Technology Inc.

配信日時: 2012-10-31 11:39:00

- CDS清算でのパートナーシップを金利スワップに拡大

(サンフランシスコ)- (ビジネスワイヤ) -- 世界的に資本市場プラットフォームを提供するカリプソ・テクノロジーは本日、東京証券取引所グループの日本証券クリアリング機構(JSCC)がカリプソのシステムを使用して金利スワップ(IRS)の中央清算機関(CCP)サービスを開始したと発表しました。カリプソは、当初証拠金および追加証拠金の計算(円のOIS割引を使用)、取引ライフサイクルの処理、リスク管理に使用されます。この清算サービスは、アジア太平洋で初の円建て金利スワップ清算サービスです。

カリプソは、世界の多数の中央清算機関によってLIBOR金利スワップ、クレジット・デリバティブ、FX商品の清算に使用され、G20の要求に従って店頭デリバティブの清算サービスを提供するための中心的インフラを中央清算機関に提供しています。カリプソ・テクノロジーは銀行とも協力し、日本をはじめとする主要な金融市場で店頭市場の改革に貢献しています。

カリプソ・テクノロジーは、JSCCがCDS指数清算に取り組み始めた2010年からJSCCと協力関係にあり、CDS指数清算は2011年に開始しています。JSCCがカリプソ・テクノロジーを選択したのは、単一システムで店頭デリバティブの清算を完全に行うことのできる唯一のサプライヤーであることが理由でした。

金融サービス業界リサーチ・コンサルティング会社のセレントによれば、日本の(店頭)デリバティブ市場は2011年に510万件の取引を記録しました。「日本の店頭市場の取引量に対応できるシステムを必要としていました」と、日本証券クリアリング機構の鈴木康史取締役は語っています。

鈴木取締役は、さらに次のように述べています。「カリプソ・テクノロジーのこのプロジェクトへの関与と世界各地の中央清算機関との協力の経験は、金融商品取引法(FIEA)による店頭取引デリバティブ清算に対する2012年11月の締め切りを当社が達成する上で不可欠な力となりました。この成果を経て、日本はさらに店頭市場の安全性と透明性を向上させることができます。店頭デリバティブ清算サービスが始まったことは、店頭デリバティブ市場の構造改革の最初の一歩です。」

カリプソ・テクノロジーの会長兼最高経営責任者(CEO)チャールズ・マーストンは、次のように述べています。「JSCCは日本における当社の重要で価値あるクライアントです。JSCCは当社との協力により地域と世界の要件を満たす店頭金融デリバティブの清算サービスを提供しています。将来のプロジェクトにおいてもJSCCと共に仕事ができることを楽しみにしています。金利スワップ清算という重要な使命を果たす上で、今回JSCCに協力できたことをうれしく感じています。」

カリプソ・テクノロジーについて

カリプソ・テクノロジーは、世界的に資本市場プラットフォームを提供するトップクラスの企業として、フロント・オフィスからバック・オフィスまで、各資産に対応した総合的なソリューションをあらゆる種類の金融機関に提供しています。そのトレジャリーおよびデリバティブのソリューションは、トレーディング、リスク、プロセッシング、清算、担保、キャッシュ管理、流動性、アカウンティング、レポーティングをカバーしています。カリプソのプラットフォームは、資本市場業務のグローバルスタンダードとして着実にその地位を固めつつあり、イノベーションと将来の成長のための理想的な基盤となります。

カリプソ・テクノロジーは、銀行、中央銀行、政府系ファンド、資産運用会社、保険会社、ヘッジファンド、プライムブローカー、取引所、清算機関、プロセッシングサービス会社、その他のサービス会社など、40カ国以上に130社を超えるクライアントを有しています。カリプソ・テクノロジーは、高水準のカスタマー・サービス、リサーチ、開発、イノベーションに力を入れており、業界で高い評価を得ています。当社は世界に700人を超える従業員を擁し、17カ所にオフィスを置いています。「Calypso」は、米国、欧州連合、その他の国・地域におけるCalypso Technology, Inc.の登録商標です。

日本証券クリアリング機構について

日本証券クリアリング機構(JSCC)は2002年7月に日本の証券市場における初の市場横断的な清算機関として、東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所、札幌証券取引所、福岡証券取引所、日本証券業協会によって設立されました。JSCCは、2003年1月に証券取引清算機関として日本で初めて証券取引法(現在は金融商品取引法)に基づく有価証券債務引受業(現在は金融商品債務引受業)の免許を取得しました。

JSCCは、2003年までは市場ごとに行われていた清算業務を統一し、堅牢で効率的なオペレーションによって顧客へのサービスレベルを向上させました。JSCCは設立当初よりリスク管理システムを最優先し、国内と海外の投資コミュニティーのために清算・決済プロセスの安全性を確保してきました。

JSCCは現在、日本国内のすべての証券取引所と2つのPTS(私設取引システム)で執行されるすべての現物取引と東京証券取引所で執行される先物・オプション取引に清算サービスを提供しています。

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