カルト2012:モバイル決済が直面する課題の中心は電子財布
配信日時: 2012-06-04 12:40:00
カルト2012:モバイル決済が直面する課題の中心は電子財布
(パリ)- (ビジネスワイヤ) -- 決済分野の大手企業は、同分野でモビリティーが既に重要な戦略的アプローチとなっていることから、電子財布を最重要課題として位置付けています。過去数カ月間に開始された複数の取り組みは、電子財布の急成長を裏付けており、ユーザーによる消費の態様だけでなく、決済分野における企業の技術や領域においても、多数の変化が生じていることを表しています。カルト展示会は2012年の主要テーマにモバイル決済を掲げていますが、電子財布の最近の進展と将来的な展望も焦点化します。電子財布を手掛ける企業の例や、それら企業が既に開始している取り組み、電子財布の導入を加速する方法、そしてセキュリティーや個人情報保護の面ではユーザーに安心をもたらすソリューションの進展を取りあげます。
電子財布のビッグバンが進行中
マスターカード、ビザ・ヨーロッパ、ウエスタンユニオン、ペイパルを含め、決済分野の重要企業はすべて、各社独自の電子財布を持っています。カルト展示会担当ディレクターのイザベル・アルファーノは、次のように述べています。「すべては2011年のISISモバイルウォレットとグーグルNFCウォレットに端を発しています。この最新の発表が間違いなく起爆剤となって電子財布時代が幕開けし、現在の電子財布戦争を引き起こしたのです。」
事実、この分野では過去1年間に、多数の取り組みが行われています。現在、決済分野で活発な多数の組織(銀行、決済機関、電気通信事業者、販売業者など)は、消費者はもとより小売業者に対して、決済手段として電話・パソコン・タブレットを利用するよう説得する場合、革新的な機能と簡単で安全なツールを提供することが決定的に重要だと認識するようになりました。
電子財布の利用を促進する機能とは
ペイパル新社長のデイビッド・マーカス氏は、次のように述べています。「ショッピングは楽しいものですが、支払いはそうではありません。」このため電子財布の利用を拡大するための最初の目標は、消費者に新サービスを提案して、支払いをショッピングに変革することです。例えば、価格比較サービス、割引や特価に関する通知、携帯電話SIMカードをリチャージするオプション、列車の乗車券購入などが考えられます。ペイパルの電子財布サービスはユーザー体験をさらに改善するために、特定のアカウントもしくは決済カード(クレジットカード、プリペイドカード、デビットカード等)に、支出や支払いの種類を割り当てられるようにしています。
これらの電子財布は今や銀行カードやロイヤルティーカードのデータも保存でき、ロイヤルティーカードのアドバンテージはサービス内容の情報とともに電子財布が自動管理できます。「電子財布の発展は始まったばかりです。将来はIDカードや医療情報を記録したカード、ヘルスカードなど、その他の個人データも保存できるようになるでしょう。」(アルファーノ)
セキュリティーとプライバシーの保護:課題と機会
最近の進展(電子財布やこれら新機能の導入)により、当然ながらセキュリティーや生活のプライバシー面に関する多数の課題が浮上しています。
これは決済カードがモノとしての形を失ったり、(モバイル決済の場合は)SIM-NFCカードや携帯電話の安全なコンポーネントにその機能が格納されるようになったりしたことで、モバイル性のあるモノ(携帯電話・パソコン・タブレット)のセキュリティー構造だけでなく、クラウドホスト型サーバーのセキュリティー構造も見直す必要が出てきたからです。このため従来の決済関連企業はリスク管理に関する要件を策定し直して、経済モデルを再検討する必要があります。
昨年のカルト展示会におけるワールド・カード・サミットに出席したフランスの大手カードメーカーの代表者は、次のように語っています。「銀行が対応を迫られている問題の1つに、銀行がもはや管理していないモノで行われる決済取引も管理しなければならなくなった事実に起因している問題があります。」
セキュリティーとデータ保護は、ユーザーの信頼を得て、消費者や小売業者によるこれらの新しい決済手段の導入を加速させる上で、非常に重要です。スマートセキュリティー業界の場合、これらの課題は難題というよりもむしろ、新たな機会を提示しています。セキュリティーを電子財布内の個人データ保護と関連付けて、多数の技術的対応が既に開始されています。このため最近のソリューション開発では、モバイル性のあるモノに組み込まれたオンボードのセキュリティー機能をTSM(トラステッド・サービス・マネジャー)の信頼できるサービスと組み合わせたものとなっています。他にも、モバイルオペレーティングシステム内にあって機密性を要する特定のアプリケーションの命令を実行できるように、TEE(高信頼性実行環境)セキュリティーゾーンを微調整することを提案する人もいます。
スマートフォンやタブレットの利用が拡大するにつれ、日々の買い物でも電子財布が次第に広まるでしょう。数々の開発を構想する必要があり、セキュリティーや個人データの保護を中心に、依然として多数の課題に対応していく必要があります。
モバイル決済分野のあらゆる重要企業(銀行、電気通信事業者、販売業者等)が2012年11月6〜8日にパリ・ノール・ヴィルパントで開催されるカルト2012展示会に出展し、これらの課題に関する質問にお答えするほか、決済とセキュリティーの技術について最新の革新成果を紹介します。
カルト展示会ディレクターのイザベル・アルファーノがモバイル決済、電子財布、未解決の関心事、市場機会に関する皆さまの質問にお答えします。
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カルト展示会は6月12日のキックオフ記者会見で、「相互接続商取引:決済の新展望(物理・電子・モバイル)」をテーマにした円卓会議を行います。アシャン、バイスター、EPC(欧州決済協議会)、オベルチュール、ペイパル・フランスからスピーカーが参加します。
カルト2012について
カルト2012展示会は2012年11月6〜8日にパリ・ノール・ヴィルパント見本市会場で開催され、スマート技術の世界一流イベントとして、セキュリティー・決済・身元確認・モビリティーを取り上げます。カルト2012は143カ国からの参加者を得て、450社が出展し、国際専門家による140の会議が企画されており、この非常にダイナミックな市場に関わるすべての関係者にとって、重要な展示会となっています。今年で27回目を迎えるカルト2012では、インドに注目します。
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連絡先
Actifin
cartes@actifin.fr
Marie-Caroline Cardi, 01 56 88 11 13
or
Jennifer Jullia, 01 56 88 11 19
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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