絶滅危惧種であるトラの保全活動への支援を宣言

プレスリリース発表元企業:Asia Pulp & Paper Group

配信日時: 2012-01-24 10:43:00

アジア・パルプ・アンド・ペーパーとインドネシア林業省が締結した覚書の一環として新たなトラ観察・保護舎をリアウ州に設置
インドネシアの絶滅危惧種の保全支援に向けた官民協力活動の最新の取り組み


(インドネシア・ジャカルタ)- (ビジネスワイヤ) -- インドネシア林業省とアジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、スマトラトラなどを含むインドネシアに生息するいくつかの絶滅危惧種の保護強化を目的とした一連の官民パートナーシップ原則に関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。

リアウ州で行われた開舎式で、林業省の森林保護・自然保全総局長のダロリ氏(工学系、経営学修士)は、インドネシアの絶滅危惧種の保護に向けたアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)との官民パートナーシップ ... リアウ州で行われた開舎式で、林業省の森林保護・自然保全総局長のダロリ氏(工学系、経営学修士)は、インドネシアの絶滅危惧種の保護に向けたアジア・パルプ・アンド・ペーパー(APP)との官民パートナーシップの重要性を語りました。(写真:ビジネスワイヤ)

インドネシア林業省を代表して保全活動の陣頭指揮を執る森林保護自然保全総局(PHKA)とAPPとの合意には、主要な種の保護に向けたインフラ開発、人間とトラの衝突問題解決に向けた継続的施策、これらの動物が生息する地域のコミュニティーに向けたさらなる教育活動といった各分野で、一層協調して活動を行うための条項が含まれています。

この発表に合わせ、新たなトラ観察・保護舎がスマトラ島のリアウ州ペラワンに設置されました。リアウ州のAPPパルプ材供給業者の1社であるアララ・アバディの協力を得て設置された新しい6メートル四方の施設は、トラを野生に放す前にその保護、世話、監視を行うためのものです。トラの健康状態を評価するだけでなく、トラを解放する前にジャングルで生存可能なことを確認できるようにします。

開舎式には、林業省や地元政府の職員、保護官、リアウ州自然資源保全局の幹部、スマトラトラ保護基金(YPHS)、アララ・アバディ、そしてAPPの関係者が出席しました。

現在、野生に帰す準備をしているトラは、昨年10月にリアウ州で保護された2歳のオスのビマです。ビマは、今後数ヶ月以内に解放される予定です。観察・保護舎で暮らす間は、サファリパーク・インドネシアの獣医学の専門家がビマの健康状態を定期的にチェックしています。

林業省の森林保護・自然保全総局長のダロリ氏は、リアウ州で行われた開舎式で次のように述べています。「この種の官民パートナーシップは、インドネシアの絶滅危惧種保全活動を支援するためには今後も引き続き不可欠です。民間企業は、スマトラトラや他のさまざまな絶滅危惧種の保護支援に政府と協力して取り組む必要があります。」

絶滅危惧種の保全に関する官民パートナーシップの重要性は、林業省の生物多様性保全担当ディレクターのバンバン・ノビアント・W博士も強調しています。今回の提携は、2014年に個体数を3パーセント増加させる政府プログラムを確実に成功させ、保全地域でスマトラトラを保全するための重要なステップです。

活動を主導するYPHSの保護官であるバストーニ氏は、次のように述べています。「スマトラトラは依然として絶滅が非常に危惧される種であるため、森に放されるトラの繁栄を保証するためにあらゆる手段を講じることが不可欠です。この観察・保護舎は、保護されて野生に放されるべきトラの解放プロセスの重要な一部となるでしょう。」

APPの持続可能性・ステークホルダー担当役員であるアイダ・グリーンベリーは、次のように述べています。「当社のビジョンは、スマトラトラや他の絶滅危惧種の永続的な保護に向けた保全環境の統合に貢献することにより、スマトラなどで行われている動物保全プログラムを支援することです。私たちは、原料供給業者、政府、他の利害関係者と緊密に協力し、トラだけでなくオランウータンやジャワサイを含むその他の動物も対象とする広範な保全プログラムに参加しています。」

インドネシア・サファリ・パークのディレクターのトニー・スマンパウ氏は、次のように述べています。「地元の地域社会とその他の一般市民にぜひ理解してほしいのは、ビマのようなトラは解放する前に保護する必要があり、展示目的で捕らえているのではないということです。この観察・保護舎の目的は、実際にトラを野生に放す前に最終的なチェックと準備を行い、トラが最高の状態にあり自力で生存可能であると確認することです。」

覚書の締結は、スマトラトラを主としたインドネシアの絶滅危惧動物種の保全に関するAPPの継続的な貢献活動の最新の取り組みです。2011年8月、APPは原料供給業者の1社であるスンベル・ヒジャウ・ペルマイやスマトラトラ保全基金(YPHS)と協力し、かつて人間とトラの衝突に巻き込まれたプトゥリという名のトラを野生に放しました

APPの持続可能性・環境保全に関する取り組みについては、www.rainforestrealities.comをご覧ください。

APPについて:

アジア・パルプ・アンド・ペーパー・グループ(APP)は、インダ・キアット紙パルプ会社、ピンド・デリ紙パルプ会社、チウィ・キミア製紙会社、ロンター・パピルス紙パルプ会社、エカマス・フォルトゥナ、ユニヴィーナスなど、インドネシアにある多くの工場で生産されている紙製品の総合ブランドです。インドネシアに本社を置くAPPは、120ヶ国以上の国々でその製品を販売しており、その生産設備の大部分はLEIとPEFCによるCoC(加工・流通過程)認証を取得しています。APPは、複数の主要な保護活動を支援しています。これには、スマトラ島のリアウ州にある17万8,000ヘクタールのギアム・シアク・ケチル-ブキット・バツ生物圏保護区、同じくリアウ州にある10万6,000ヘクタールのセネピス・トラ保護区が含まれます。ほかにAPPが参加する野生動物保護活動には、カリマンタンのクタイ・オランウータン・プログラム、ウジュン・クロン国立公園でのジャワサイ保護活動があります。

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