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ユミルリンク Research Memo(7):コミュニケーション手段の多様化に対応してカバーエリア拡大
*12:07JST ユミルリンク Research Memo(7):コミュニケーション手段の多様化に対応してカバーエリア拡大
■成長戦略
ユミルリンク<4372>は成長に向けた基本方針として「メッセージングチャネルの拡充とプラットフォーム化により持続的な成長を遂げる」を掲げ、消費者の生活様式の変化やITツール・テクノロジーの進化に伴うコミュニケーション手段の多様化に対応し、選択と集中を図りながら同社のメッセージングプラットフォームのカバーエリアを拡大する計画だ。
また同社は中長期的目標値を具体的に公表していないが、重点戦略としては人的資本拡充、顧客価値向上に向けたチャネル・サービス・基盤開発、マーケティング強化、業務資本提携を掲げている。人的資本拡充では技術を中心とした増員及び人材育成を推進する。増員計画(連結ベース)は2025年12月期が22名増員、2026年12月期が15名増員としている。顧客価値向上に向けたチャネル・サービス・基盤開発では2025年~2026年に「Cuenote」プラットフォーム開発、サービス用基盤設備への新技術適用、LGWANサービスの拡充などを計画している。マーケティング強化ではリード獲得数増加を図るため2025年~2026年にオンラインマーケティングを強化する。業務資本提携ではシナジーを生み出せるテクノロジー・サービス企業に対するM&A・アライアンスを積極的に推進する方針だ。
2024年12月期の重要施策としては、人的資本拡充の面では従業員の待遇改善と働き方改革を目的として、2024年1月よりみなし残業給制度(月40時間分固定支給)の廃止と固定支給分の本給への組み込みを実施した。顧客価値向上に向けたチャネル・サービス・基盤開発では、同年7月にCuenote SMS for Salesforceを、同年10月にCuenote SMS for kintoneを、同年11月に「Cuenote」シリーズの新サービスとしてCuenote Pushをそれぞれ提供開始した。業務資本提携では、新規事業やプロジェクトの立案・推進及びアライアンス戦略推進を目的として同年1月に事業推進本部を新設し、同年9月にM&AによりROCを子会社化した。またコーポレートガバナンスの面では同年8月に「統合報告書2024」を作成した。
■サステナビリティ経営
事業を通じて社会課題の解決に貢献
サステナビリティ経営に関しては具体的なマテリアリティを公表していないが、企業理念に「価値の高い情報サービスの創造と提供を通して社会に貢献し、常に期待される企業を目指す。」を掲げ、事業を通じて社会課題の解決に貢献することを基本方針としている。重点取り組みとしては「Cuenote」シリーズの提供による紙資源や化石燃料等の消費削減、顧客企業の働き方改革への貢献などのほか、女性従業員の比率向上(目標32%)やステークホルダーとの対話などにも取り組んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)《HN》
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