【株式市場】日経平均は437円高、円安など追い風に後場一段と上げ3万9500円に乗る

2024年12月26日 16:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部】

◆日経平均は3万9568円06銭(437円63銭高)、TOPIXは2766.78ポイント(32.92ポイント高)、出来高概算(東証プライム)は19億6895万株

 12月26日(木)後場の東京株式市場は、トヨタ<7203>(東証プライム)がROE20%目標など好感されて一段ジリ高を続け、三越伊勢丹HD<3099>(東証プライム)もJ.フロント<3086>(東証プライム)の好決算や政府の中国富裕層向け長期ビザなどを受けて一段ジリ高。主力株に強い値動きの銘柄が目立ち、日経平均も15時頃まで次第高となり、461円85銭高(3万9592円28銭)まで上げて2日続伸となった。日本製鉄<5401>(東証プライム)も後場一段強含み、三井物産<8031>(東証プライム)は終盤までジリ高継続など大手商社株も高い。

 後場は、日銀の利上げは来年の春闘まで行われないとの見方もあったようで、住友不動産<8830>(東証プライム)が15時過ぎまで一段ジリ高など不動産株も上げ幅を広げた。ミガロHD<5535>(東証プライム)は株式分割やホールディングス1周年記念優待の拡充など好感されて一段高。K&Oエナジー<1663>(東証プライム)も一段と上げ積水化学<4204>(東証プライム)の曲がる太陽電池の量産を受けて電池原料の需要増に期待拡大。岡本硝子<7746>(東証スタンダード)は高熱伝導放熱シートなどの次世代成製品に期待強いと中盤にかけて一段高。京極運輸<9073>(東証スタンダード)は株主優待の拡充が好感され買い気配のままストップ高。上場2日目のアルピコHD<297A>(東証スタンダード)は高値更新。サークレイス<5029>(東証グロース)はマイクロソフト製品とAIを融合させた新サービスに期待強まりストップ高。ispace<9348>(東証グロース)は英国に続きイタリア政府の宇宙事業との連携が好感され一段高。

 26日新規上場のGVA TECH(ジーヴァテック)<298A>(東証グロース)は700円(公開価格690円の1.4%高)で初値をつけ、後場738円まで上げて大引けは650円だった。

 同じく新規上場のvisumo<303A>(東証グロース)は筆頭株売主がソフトクリエイトHD<3371>(東証プライム)で、1036円(公開価格770円の35%高)で初値をつけた後1298円(同69%高)まで上げ、前引けはストップ高の1336円(73%高)。後場は大引けまでストップ高買い気配を続けた。

 同じく新規上場のフォルシア<304A>(東証グロース)は前場買い気配のまま値がつかず、後場3640円(公開価格1750円の2.1倍)で初値をつけ、その後ストップ高の4340円まで上げて大引けとなった。

 東証プライム市場の出来高概算は19億6895万株(前引けは9億5561万株)、売買代金は3兆8817億円(同1兆7478億円)。プライム上場1643銘柄のうち、値上がり銘柄数は1294(前引けは977)銘柄、値下がり銘柄数は497(同592)銘柄。

 東証33業種別指数は全33業種(前引けは28業種)が値上がりし、輸送用機器、非鉄金属、卸売り、鉄鋼、機械、小売り、金属製品、保険、陸運、建設、海運、電気機器、化学、などの値上が目立った。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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